2010.7.20更新



工房 T-Craft(ティークラフト)

釣り関連の道具を中心に、銘木小物を日々製作しております。ユーザーの視点から、「こんな物があったらなぁ・・・」と想いを馳せながら、「道具性に拘ったもの」から「雰囲気を演出する小道具」まで、使い手の心に寄り添うような心地良い道具づくりを目指しています。

 奇を衒うよりは普遍な中に潜む真実やバランス・パラドックス、また、「究極の美」のような造形・配色に興味があり、モノ作りにもそんな精神構造が多少反映されているかも知れません。
「形」や「色」を思う時、自然界の産物やその法則には心奪われるモノがあり、デザインや配色を考える上で大いなる刺激となっています。

見て、触って、心地良いシグナルを感じられるモノを制作するためなら、我々は手間隙を惜しみません。使い続けてなお、愛着の沸く愛らしい道具となれれば本望です。
永く使えるお気に入りの逸品・こだわりの道具をお探しの方、私共にチャンスを下さい。


ティークラフト




工房名称 T-Craft (ティー クラフト)
工房住所
〒501-3109 岐阜県岐阜市向加野2-19-36
 TEL/FAX 058-242-3637 *常時留守電対応、FAXは常時受信
工房設立 2000年6月
工房環境 昇降盤/バンドソー/手押し鉋/レジンダー/ボール盤/スピンドルサンダー
旋盤/ベルトサンダー/ルーター・トリマー/チェーンソー/真空含浸装置など
主な取り扱い商品 ランディングネット/リールシート・ロッドグリップ/フライ・ルアーボックス
フライタイイングツール/文具/その他生活雑貨・アクセサリーなど
STAFF 専属スタッフ4名 フリーアシシタント3名(2010年5月現在)
■オリジナル商品の通販・店舗販売の他、コラボレーションアイテム、銘木を用いた
OEM/ODM・卸販売も数多く手がけております。詳しくはメールにてお問合せください。




Staff


土屋 真一 Shinichi Tsuchiya
 (T-Craft代表  商品全般企画制作)


土屋 昭雄 Akio Tsuchiya
(旋盤加工)


片岡 和人 Kazuto Kataoka
(製材・各種仕上げ加工) 


山岸 友宏 Tomohiro Yamagishi
(各種仕上げ・塗装、釣具商品企画)



素材を前にして想うこと


「木」のあらゆる側面を知るために

商品に使用する材料は、国内の雑木から海外の銘木材まで、魅力を感じた樹種を中心に収集しストックしています。適材適所に使い分けする為にも、仕入れは原木、もしくは挽き板単位が基本。材の乾燥(自然乾燥)から製材まで、直接携わることを理想としています。
また、 希少材から木端まで、出来る限り余すことなく製品化することを心がけ、材料の良し悪しは勿論、限りある天然材料をご予算やご希望に応じ使い分け、「最大限にその個性を引き出してやること」が私共の使命と考えております。


「製材」・「木取り(材料取り)」は、木を生かすための第一歩。乾燥〜製材を待って商品化するということは、乾燥済みの板材ばかりを使っていては知りえない木の「癖」や「性質」を学ぶことに他なりません。日本各地で切り出され、材木市場に並ぶ材木を、毎月自らの眼で仕入れることは、大変でありながら最も楽しみなイベントです。


ポプラの瘤付き丸太。5年前に仕入れ〜製材。


カエデ玉杢丸太。良杢の丸太だったが入り皮だらけで頭を悩まされた。


タモ玉杢丸太。流石に丸太では手が届かないので挽き板を数枚ストック。

これらは皆さんが、最寄の銘木店などで見かける銘木の板の元の姿です。丸太買いは博打の側面を孕んでおり、お気楽な買い物ではありません。T-Craftでは、乾燥材はそのまま最終製材を行い商品化、生木(なまき)は3〜5年以上天然乾燥後、二次製材を経て数年乾燥を待ち、樹種に応じて室内保管の後に製品化しています。







■最良のものを、気持ちの届く範囲で



「木」を眺めることが好き。「木」に触れることが好き。
「木」で伝えることが好き。 好きだからこそ、大切に大胆に使いこなしたい。


T-Craftでは、あらゆる商品アイテムにおいて、「少量限定製作」を基本としています。
一つ一つの商品に気持ちを込めて製作するということは、とても手間隙と時間が
かかります。 それでも、良いものを作れば必ず伝わると信じ、
機械で出来る作業は極力機械化しながらも、最後はやはり「人の手の技」で
ゆっくり、じっくり、手を抜かずに納得のゆくまできっちり仕上げます。

そういう仕事の仕方が好きであり、そういうポリシーを良しとするスタッフが
日々楽しみながら、黙々と製作活動を続けています。


いわゆる「銘木」と呼ばれる美しい樹種や杢達は非常に魅力的ですが

何気ない普通の素材にも、意外に面白い味を出す素材がたくさんあります。
見る角度を変えただけで驚くような仕上がりを見せることもしばしば。






「高価な素材だから」 「希少材だから」 という驕りに振り回されない

確かな「眼」
木や自然を眺めて感じる「時間」
そしてそれを楽しむ「心のゆとり」

そういったことを心に抱きながら「木」や「自然」と向き合うことを、最も大切にしています。
大量生産をしないのも、この部分にキッチリと拘って仕事をしたいからです。

乾燥・切り出し・製品化、どの工程においても、「木」を扱う楽しみは存在します。
そんな楽しみを皆様の喜びに変えるために、日々黙々と木に向き合っております。









仕上げ(塗装)について

仕上げの
手法は、使い込むほどに味わいが深まる「オイル仕上げ」や
「ワックス(蝋引き)仕上げ」の他、塗膜強度・メンテナンス性に優れる
「2液性ウレタン」などからお選びいただけます。
 素材の特性に応じた選択をお勧めしています。



*落着いた雰囲気や木の質感を大事にしたい方・・・天然オイル/ワックス仕上げ
*仕上がりの煌びやかさ・輝きを好まれる方・・・ウレタン艶出し仕上げ
*メンテナンスが楽な仕上げを希望される方・・・ウレタン艶消し仕上げ



「オイルバーニッシュ」という造語

ランディングネットをはじめ、水に漬かる環境が想定される釣具に関しては、
本来、「オイルフィニッシュ」はデメリットの多い塗装法でした。
試行錯誤の末に辿り着いた独自のオイル仕上げを、弊社では、
「オイルバーニッシュ」
と名付けて、伝統的な「オイルフィニッシュ塗装」とは区別しています。
弊社の提唱する「オイルバーニッシュ」の主な特徴は下記の通りです。


1)「木」が呼吸できないよう、下地塗装の環境を整えること

オイルフィニッシュのデメリットの一つに、染み込ませたオイルが
なかなか乾かないこと…が挙げられます。
沁み込ませるオイルを、乾燥が早く充填率の高い合成樹脂に変更し、
「呼吸環境」を無くすことにより、このデメリットを克服。
更には、 真空環境下で導管内に注入し固定することにより、
飛躍的な防水性の向上を獲得しました。


2)オイル皮膜を「上塗り剤」として機能させること

染み込ませて固まるのをじっくり待つのではなく、上塗りして素早く
乾燥させることが出来る「メンテナンスオイル」の開発により、
仕上げが容易でお手入れも簡単な「オイル仕上げ」を実現しました。

紫外線に当てることで皮膜強度が上がるのもこのオイルの特徴の一つ。

また、下地塗装が完璧に仕上がっているため、多少オイルが剥がれ落ちても
水や有機溶剤の干渉を一切受けないため、またオイルを塗って乾かせば
元通りの艶が戻ります。 …お手入れが極めて容易になりました。






この塗装テクニックの開発によってもたらされた、「樹脂真空含浸」の
ノウハウは、弊社の防水塗装の基本技術として、さまざまな商品の
下地塗装に現在も生かされております。


オイル/ワックスは、独自にブレンドした天然素材を材質に応じて使い分けています。
オーナーご本人の手でオイル拭きし、その味わいを楽しんで頂く為に
「メンテナンス用オイル」の小分け販売もご用意しております。








■DNA情報・・・欅を眺めて想うこと

数年前から感じていたこと。欅の木目を眺めていると、タイムスリップしたかのように
時間が逆行したような不思議な感覚に襲われていた。それは平凡な杢でも素晴らしい杢
でも変わりなく起こる現象であり、主に旋盤加工を担当している父も同じような感覚
を覚えるというのだ。  …近頃ではある仮説を信じるようになっている。

「欅」という樹は太古の昔から日本に存在した素材。我々の祖先が
繰り返し眺めたはずのその木肌の温もりや香りなど、人々の深層心理や網膜に
刻み込まれた情報が、意識の外で実はDNAを介して伝えられているのではと・・・。
そして、そんな仮説を実は我々身の回りの多くの現象にも見かけるのである。
身に覚えありませんか・・・木のデ・ジャ・ヴー。



見上げてたじろぐ。その迫力にしばし忘我。


シンプルかつ合理的なデザインと、さりげない装飾。
・・・でありながら
思わず目が止まって釘付けになるような素材や道具・調度品。
「心の引っかかり」が教えてくれる、未知なる自分の深層心理。
先人たちの知恵やモノ作りへの意気込みが、何かを伝えている・・・と感じる瞬間。

そんな
「不思議な魅力に満ちた木の道具」を、死ぬまで作り続けたいと切に願います。

T-Craft




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